「SEO対策をしたほうがいいですか」と聞かれることがあります。SEOは、Googleなどの検索で、自社のページが見つけてもらいやすくなるように整える取り組みです。この記事では、SEOを「認知の入口の一つ」として捉え直し、小さな会社が最初に確かめることを整理します。

SEO対策とは、「探している人に見つけてもらいやすくする」こと

  • SEOは Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略。検索した人にとって役に立つページを用意し、検索エンジンにも内容が伝わるようにする取り組み。
  • 検索結果の順位は、検索エンジン側が決める。順位や時期を約束する方法はなく、「上位を保証する」とうたう話には注意が必要。
  • 自然検索の結果に載ること自体に、広告費はかからない。ただし、ページの制作や運用には費用と手間がかかり、成果が出るまでに時間がかかることが多い。

認知の中での位置づけ:SEOは主に「探している人」との接点になる

  • 検索は、すでに困りごとや疑問を持っている人が、自分から探す場面。会社やサービスの名前をまだ知らない人にも、「悩みの言葉」からなら出会える。
  • 一方で、検索する言葉を思いついていない人、そもそも課題に気づいていない人には届きにくい。この層には、SNS・メディア掲載・紹介などが向いている。
  • つまりSEOは、認知のすべてではなく、「探している人に見つけてもらう入口」。ほかの手段と組み合わせて考える。認知と集客を分けて考える見方は「認知」と「集客」を分けて考えるにまとめている。

SEOで整えること

1. 検索する人の言葉を知る

  • お客さんが実際に使っている言葉で、ページの題や見出しをつくる。自社の社内用語や商品名だけでは、検索されない場合がある。
  • お客さんからよく聞かれる質問、問い合わせの文面、営業の場面で出た言葉が、そのまま材料になる。

2. 1ページに1つの答えを書く

  • 1つのページで扱う主題を絞り、その疑問に答える。いろいろ詰め込むより、探している人が知りたいことに直接答える形のほうが、読む人にも伝わりやすい。

3. 会社の基本情報を、ページで確かめられるようにする

  • 何をしている会社か、誰向けか、連絡先はどこか。会社名で調べた人が確かめられる場所があるかを見る。指名で調べられたときの受け皿づくりは指名検索を増やす考え方に書いている。

4. 技術面の基本を確認する

  • スマホで読みやすいか、ページが開くのに時間がかかりすぎないか、ページごとに題と説明文が設定されているか。これらは、サイト制作の担当者や管理画面で確かめられる。
  • Googleが無料で提供しているサイト管理ツール(Search Console)を使うと、どんな言葉で検索されて表示されているかを自分で確認できる。

よくある誤解

  • 「記事を増やせば必ず上がる」:量だけでは決まらない。検索した人の疑問に合っていない記事は、読まれにくい。
  • 「検索順位が上がれば売上が上がる」:見つけてもらったあと、ページを読んで問い合わせまでたどり着ける内容かどうかも必要。
  • 「一度整えれば終わり」:検索のされ方や、ほかのサイトの状況は変わる。定期的に見直す前提で考える。

小さな会社が最初にやること

  • お客さんが使う言葉を10個書き出す。問い合わせ・商談・口コミで聞いた言葉から拾う。
  • その言葉で自分で検索してみる。上位に何が出ているか、どんな答えが書かれているかを見る。
  • 1つの疑問に答えるページを1つ書く。最初は完璧を目指さず、読んだ人の疑問が解けるかどうかで見る。
  • Search Consoleにサイトを登録する。データがたまってから、実際に表示された検索語や表示回数を見る。
  • 自社の発信の置き場を整える。記事を置く場所として自社のメディアを持つかどうかは、オウンドメディアとは?向き不向きで整理している。

まとめ

  • SEOは「探している人に見つけてもらいやすくする」取り組み。認知のすべてではなく、入口の一つ。
  • 順位は約束できない。お客さんの言葉で、1つの疑問に答えるページを積み重ねる。
  • まずは、お客さんの言葉を書き出して、自分で検索してみるところから。

どの入口から始めるか迷う場合は、認知拡大の方法|予算別の考え方も参考にしてください。