「良いサービスなのに知られていない」。多くの会社が抱える悩みです。認知度を上げる方法は、広告を出すことだけではありません。大事なのは、今どれだけ知られているかを測り、届け、覚えてもらう順番で進めること。この記事では、中小企業が最初に取り組める流れを3ステップで整理します。
認知度とは何か(先に定義をそろえる)
認知度とは、ある人が、その商品・会社の存在を知っている度合いのことです。2つに分けると整理しやすくなります。
- 助成想起:名前やロゴなどのヒントを見せられたら「知っている」と答えられる状態
- 純粋想起:ヒントなしで、ジャンルを聞かれて名前が出てくる状態
目指すのは、最終的に「困った時に思い出される」状態です。見られた数(表示回数)とは別物です。数え方の違いはリーチとインプレッションの違いで整理しています。
ステップ1:まず今の位置を測る
測らずに施策を打つと、効いたかどうか分かりません。お金をかけずにできる見方の例です。
- 自社名を含む検索での表示回数の推移を見る(Googleのサーチコンソールで、自社名を含む検索の結果に自社サイトが表示された回数。自社名の検索総数ではなく、認知の参考指標の1つです)
- 問い合わせの時に「どこで知ったか」を一言聞く
- 知ってほしい対象層の人に、取引の有無に偏らず「うちの名前を聞いたことはありますか」と聞く(5〜10人は傾向をつかむ聞き取りで、市場全体の認知度とは言えません)
数字は大きくなくてかまいません。大事なのは、あとで比べられる基準を作ることです。
ステップ2:届ける(誰に・どこで)
先に「誰に知ってほしいか」を1つに絞ります。全員に届けようとすると、誰にも残りません。そのうえで、その人が普段いる場所を選びます。
- 検索で探している人:自社サイトの記事・ブログ
- 探していない人に偶然出会ってもらう:SNS・動画・プレスリリース・広告
- すでに知っている人から広げる:口コミ・紹介
一度に全部やらず、1〜2つの場所を、施策や購入までの期間に合わせて決めた評価期間(例:3か月)で続けましょう。途中も確認しながら、ステップ1の基準と比べます。
ステップ3:覚えてもらう(思い出される形にする)
一度見ただけでは覚えられません。同じ言葉・同じ見た目で、繰り返し出会ってもらいます。
- 覚えてもらう材料を決める:社名の読み方、一言の説明(何の会社か)、見た目(色・ロゴ)。毎回ばらばらにしない
- 「何の会社か」を1文で言えるようにする。言えないと、知られても思い出されません
よくある勘違い
- 広告費をかけるほど認知度が上がる、とは限らない:誰に届けるかが曖昧だと、見られても残りません。
- 表示回数が増えた=認知度が上がった、ではない:同じ人に何度も出ているだけかもしれません。人数(リーチ)と並べて見ましょう。
- 短期で結果は出にくい:認知は積み上がります。評価期間は施策・接触量・購入までの期間に応じて決め、同じ基準で途中も確認します(3か月は計画の一例です)。
最初の1か月でやること(チェックリスト)
- 知ってほしい相手を1つに絞る
- 自社名を含む検索での表示回数を、今月の基準として記録する
- 「何の会社か」を1文にする
- 届ける場所を1〜2つ選び、投稿・記事を週に1本続ける
- 月末に、基準と比べる
まとめ
認知度を上げる近道は、測る→届ける→覚えてもらうの順に進めることです。まず今の位置を測り、相手と場所を絞って、思い出される形にして続けましょう。