「指名検索」とは、会社名・店名・商品名・サービス名など、特定の名前をそのまま検索することです。名前を覚えている人、誰かに勧められた人が、確かめるために調べる行動なので、認知が進んでいるかどうかの目安のひとつになります。この記事では、指名検索を増やすための考え方を、順番に説明します。

1. 指名検索とは何か

  • 指名検索:会社名・商品名などの固有名詞で調べること。例:「〇〇商店」「〇〇商店 予約」。
  • 一般検索:悩みや用途で調べること。例:「近くのカフェ」「経理 ソフト 比較」。
  • 一般検索は、まだ名前を知らない人との接点にもなります(名前を知っている人が、比べるために一般語で調べることもあります)。指名検索は、名前を知ったうえで来る人の検索です。

2. 指名検索が起きる流れ

初めて見聞きした直後に検索する人もいますが、多くの場合は次の順番をたどります(5つの段階は、考え方の一例です)。

段階 起きていること 自社でできること
①出会う 名前を見る・聞く(口コミ、SNS、記事、看板、紹介) 接点を増やす
②覚える 名前が頭に残る 呼び方・見せ方をそろえる
③思い出す 必要になった時に名前が浮かぶ 使う場面と名前を結びつける
④調べる 名前で検索する 検索しやすい名前・表記にする
⑤確かめる 検索結果で公式の情報を見る 公式サイト・地図の情報を整える
  • 指名検索は、①〜③が進んだ結果として④に現れることが多くなります。検索する場面だけを直しても、①〜③が進んでいなければ増えにくくなります。

3. 増やすための考え方(5つ)

(1) 名前を1つにそろえる

  • 会社名・店名・商品名の表記や呼び方がばらばらだと、覚えにくく、検索もばらけます。
  • 正式名称、略称、ひらがな・カタカナ・英字の表記を決め、サイト・SNS・名刺・チラシで同じにします。

(2) 名前に出会う場所を増やす

  • お客さんの口コミ、SNSの投稿、メディアでの紹介など、第三者が名前を出してくれる場所は、自社の発信とは別の接点になります。プレスリリースは自社の発信ですが、それをきっかけに記事として取り上げられることもあります。
  • 関連:口コミを増やす方法、プレスリリースの書き方。

(3) 「何の会社か」と名前を一緒に覚えてもらう

  • 名前だけでは、必要になった時に思い出されません。「〇〇といえば△△」という結びつきが必要です。
  • 投稿や紹介文で、名前の横に「何をする会社か」を毎回一言添えます。

(4) 同じ名前の別の物と見分けがつくようにする

  • 同名の会社や店がある場合、検索結果に別の会社が並びます。地名や業種を足した呼び方(例:「〇〇 世田谷」)も案内に入れておくと、検索が迷子になりにくくなります。
  • 名前を決める段階なら、検索して他に同じ名前が多くないかを先に確認します。

(5) 検索した人の受け皿を整える

  • 名前で調べてもらっても、検索結果で公式の情報を見つけにくいと、離脱や、別の会社との取り違えにつながることがあります。
  • 公式サイトのタイトルに名前を入れる/Googleビジネスプロフィールの営業時間・住所・電話番号を最新にする。

4. 増えたかどうかの見方

  • Google Search Console(無料):「検索パフォーマンス」で、検索キーワードに自社名を含むものだけを絞り込むと、表示回数・クリック数の変化が見られます。表示回数は「自社サイトが検索結果に表示された回数」で、指名検索の総回数ではありません。一部の検索語句は表示されないこともあります。「APOLLOS」「アポロス」のように表記違いも、あわせて絞り込みます。
  • Googleビジネスプロフィール:店舗がある場合、「パフォーマンス」で、プロフィールの表示につながった検索語句を確認できます。
  • Googleトレンド:自社名の検索の関心の大きさを、期間をそろえて見比べられます(数値は相対的な指標です。検索が少ない語は「0」と表示されるため、検索が全くないとは判断できません)。
  • 見方の詳細は、認知度の指標、認知度調査のやり方を参照してください。

5. 気をつけたいこと

  • 確実にすぐ増える方法はありません。短期で増える場合もありますが、名前に出会う回数が積み重なってから現れることが多いので、継続的な推移を見ます。
  • 指名検索が増えても、売上が増えるとは限りません。検索後に迷う内容(料金・場所・予約のしかた)が見つからなければ、行動につながりません。
  • 自社名を自分で何度も検索する、といった操作は意味がありません。数字を動かすことが目的になってしまいます。
  • 季節イベントや話題の影響で、一時的に増減することがあります。前の年の同じ時期や、前の月と比べて確かめます。

まとめ

  • 指名検索は、名前に出会い・覚え・思い出した結果として増えます。
  • 名前をそろえる→出会う場所を増やす→何の会社かを結びつける→迷子にしない→受け皿を整える、の順に進めます。
  • 見るのは、Search Consoleなど無料の道具で、自社名を含む検索の表示回数の変化です。

知られ方の整理や、どこから手をつけるかを一緒に考えたい場合は、APOLLOS(アポロス)にご相談ください。